日記・ブログ

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ご葬儀が重なっております


2009年12月23日(水)


今年の年末は例年より寒いようですが、その影響もあってか、この一週間お檀家さん、天台宗をご縁とするご葬儀が五つほど、続いております。南無阿弥陀仏。


すべて、住職がお通夜、僕が葬儀を執行させていただいておりますが、葬儀のなかに初七日法要を繰り込むかたちが多かったです。僕の感覚でいいますと、あまり式中初七日、繰り込み初七日というのは、好みではないです。よく考えてみれば、荼毘に付して、火葬場から帰ってきてからの繰上げ初七日というのと、どんだけ違うんだよといわれれば、大同小異という気もしないではないですが・・・


もし、僕が、坊さんじゃなくて、逆の立場にいたら、だいたい四十分間になんで二回もあわただしくご焼香すんだよって気になるんじゃないかなと考えたりはします。


日本仏教の特徴を一語であらわすとすれば、捨とか、選択とか、別行というのがキーワードの一つになるといえそうですが、葬儀、法事等の法要や儀式執行の現場においてもそれは同様で、簡素化の流れは加速しているように思われます。


経験的にみて仏事にまつわる変化は、地域の特殊性や来世観・成仏観の変化、火葬場へのアクセス難・斎場利用の普及といった物理的制約その他理由はいろいろですが、当事者の多くがしょうかないなと納得して(あるいは抵抗を諦めて)しまうと、結構すんなりと受け入れられてしまうようです。基本的に本人が安心(あんじん)を得られればそれで良いともいえるのでしょうが、まあ、いろいろ考えさせられます・・・2月25日のいのちの集いでは、このことに関連したお話しをさせていただく予定です。


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「いのちを見つめる集い」打ち合わせ


2009年12月21日(月)


声明公演後の食事で食べた何かに当たったようで、19日の夜から昨日一日は死ぬ苦しみでした。子どものとき、熱を出したりすると意味不明の恐い夢をみることがありましたが、今回は久しぶりにそれを体験しました。


とはいえ、20日は法事と葬儀があり、もちろんどちらもキャンセルはできないので気合の一日でした。さすがに夜の声明の習礼はお休みさせていただきましたが・・・っすわっせんでした。


今日は8割方回復したので、11時半から、来年2月25日に行う、仏教情報センター主催の「いのちを見つめる集い」の件で打ち合わせに行ってきました。新宿伊勢丹のチャヤ マクロビオティックスというお店です。味の方はまあまあでした。結構混んでたようですが・・・


それはともかく、打ち合わせはスムーズにうまくいきました。詳細は、また29日に詰めることになりましたが、アウトラインは描けました。内容についてはまた、日を改めて書くことにします。


ところで、遅ればせながら「2012」をようやく観てきました。あのラスト30分は、人種、宗教その他あらゆる違い云々といかいう以前に、多くの人があまり共感できないんじゃないでしょうか。ハリウッド大作的には、ああいうお約束の展開にもっていくほかないのはわかるけど、あそこまでチープで、とってつけの人類愛、家族愛の描写ではイライラを越えて、しらけます。


一昨日みた「パブリックエネミーズ」の方が全然ましでした。(比較するのもどうかと思うが・・・)こっちは、内容云々より、キャッチコピーの安さとズレに鼻白みました・・・今年は、なんといっても「グラントリノ」と邦画じゃ「鴨川ホルモー」が一押しですね。あと「トロピックサンダー」と「ロックンローラー」が個人的に好みでした。


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「第74回舞台芸術講座「聲明」-唄の形而上と形而下-」


2009年12月19日(土)


今日は声明公演。これまで、大正大学で、学生達と一緒に舞台で声明を唱えたことが数回あります。ただ、こういう形での声明公演に出演させていただくのは、初めてだったので、かなり緊張。学会の発表と似た感覚でしびれました。


今回は聴衆の方が取り囲むような形でかなり近かったのですが、ほとんど周囲を見回す余裕はなかったです。最初、発声というか息が続かず、こういう経験はこれまでほとんどなかったので、息苦してかなり焦りました。当然のことですが、どんな状況でもいつもどおりの力を発揮できるようになるには、不断の練習が必要だと痛感しました。


なんとか落ち着きを取り戻すことができましたが、終ってホッとしたのか、最後の般若心経で3度もとちってしまいました。


心経とか自我偈(法華経如来寿量品の偈)とか世尊偈(観音経の偈文)は、日常よく用いるお経なので一応完璧なはずなんですが、かなり早めに読む自分のペースに慣れすぎていると、ゆっくり皆で合わせて読誦するときに間違えてしまうことが少なからずあります。息継ぎをした瞬間、うまく言葉が繋げなかったりとか、単純にどこを読んでいるのかわからなくなったり、正直、焦ります。心経って、暗誦できる人が多いので、あの坊さん間違ったと気付かれてるんじゃないかというプチプレッシャーもありますし・・・


いずれにせよ、今回の声明公演は勉強になりました。2月10日に、今度は神奈川県仏教青年会主催の声明公演があります。真言宗や浄土宗や雅楽とのコラボです。練習しなければ・・・


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